寝過ぎは健康によくない?
寒くなり、布団から出るのが辛くなってきました。布団から出られず、ついつい二度寝‥という人も多いのではないでしょうか。
睡眠不足が健康に悪影響を与えることは良く知られていますが、寝過ぎは健康にどのような影響を与えるのでしょうか?
睡眠時間はどのくらいが適切?
多くの専門家が推奨する睡眠時間はおおよそ7時間~9時間です。9時間以上は「過度の睡眠」と一般に言われています。日本人の平均睡眠時間は成人で約7.5時間とされています。
寝過ぎによる健康への影響は?
短い睡眠時間や質の悪い睡眠が健康に悪影響を与えることはよく知られていますが、、過度に長い睡眠も次のような健康への悪影響が示唆されています。
血糖コントロール
20歳から65歳の肥満の成人1000人を対象にした研究では、3カ月間、睡眠時間が5時間未満、あるいは8時間以上の人の血糖コントロールが適切ではなかったことが報告されています。
血糖コントロールが適切であった睡眠時間は7~8時間。睡眠不足も過度な睡眠も、間接的に糖尿病のリスク要因になりえますので、十分に注意する必要があります。
肥満
ある研究によると、毎晩7~8時間の睡眠時間に比べて9~10時間の睡眠時間の人の方が6年間で肥満になる可能性が21%も上がるということが報告されています。
(参考)
・Chaput, Jean-Philippe, Jean-Pierre Després, Claude Bouchard, and Angelo Tremblay. 2008. “The Association Between Sleep Duration and Weight Gain in Adults: A 6-Year Prospective Study from the Quebec Family Study.” Sleep 31 (4): 517.
・Physical Side Effects of Oversleeping. 2017. https://www.webmd.com/sleep-disorders/physical-side-effects-oversleeping.
脳機能の低下
4万人を対象とした睡眠時間と認知能力の関連性を観察した研究によると、過去1カ月に平均8時間以上の睡眠をとった人と、7時間以下の睡眠の人のそれぞれに比べると、7~8時間の睡眠を取った人の方が、作業記憶や言語、推論、計画性などを含めた脳のパフォーマンスが良好であったことが報告されています。
4時間以下の睡眠時間の人に関しては、脳年齢が8歳老化したというデータも。これは成人の人に年齢を問わず等しい結果だったということです。
(参考)
・Wild, Conor J., Emily S. Nichols, Michael E. Battista, Bobby Stojanoski, and Adrian M. Owen. 2018. “Dissociable Effects of Self-Reported Daily Sleep Duration on High-Level Cognitive Abilities.” Sleep 41 (12). https://doi.org/10.1093/sleep/zsy182.
まとめ
睡眠時間は毎日の習慣なので、短い睡眠あるいは長い睡眠が習慣づいてしまっている人は、何も感じることなく1日を乗り切れてしまうかもしれませんが、実際には体が不調を訴えている可能性もあります。
睡眠不足も寝過も健康リスクが伴う可能性があるので、早いうちに改善するよう少し心がけてみましょう。
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